【CBT方式】統計検定2級合格!おすすめ統計書籍の紹介
こんばんは🐼
3月1日に統計検定2級に合格しましたので、今回はおすすめ書籍の紹介などをメインにしていきたいと思います。
対象読者はデータサイエンティストを目指す人向けに書いてますが、統計を勉強したいなら書籍はオススメなので参考にしてみてください!
試験概要
統計検定2級・3級はCBT方式の受験があり、試験会場が空いている日であれば年中いつでも受けることができます。
持ち物の電卓だけは忘れないように!
なお電卓以外は持ち込み不可です。筆記用具は用意されています。筆記試験とは少し勝手が違うので、過去問をやってみて少し時間が余るぐらいが理想です。
統計検定2級を受けるメリット
- 統計の基礎力が付いたことの確認ができる。
- 資格専用の勉強が不要。(統計の理解に集中できる)
- メジャーな資格なので、客観的評価を得られる。
- 年中受験可能(CBT)
データサイエンティストを目指す上で、統計の基本的な考え方を身に着けることはマストだと個人的には思います。
統計検定2級は、データサイエンティストに必要な統計スキルを身に着けていく過程で自然に取れるようになっているので、資格専用の勉強はほとんど必要ありません。(ただし時間配分・最終確認に過去問はやりましょう)
資格の合格よりも、統計を楽しむことを考えて勉強に取り組んだ方が後々実りは多いかと思います。
おすすめの統計書籍
コアテキスト統計学
コア・テキスト統計学 (ライブラリ経済学コア・テキスト&最先端)
- 作者: 大屋幸輔
- 出版社/メーカー: 新世社
- 発売日: 2012/01/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人
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東大出版の統計学入門(通称赤本)よりも優しく、網羅性があり一番統計検定2級のレベルとマッチした入門書になっていると思います。
平均・分散・標準偏差等の基本統計量から始まり、分布を学び、ゴールは検定・推定の考え方を理解することです。細かな証明は後で構いません。
正直これ一冊ちゃんと理解すれば、十分合格に届きます。
統計学入門
- 作者: 小島寛之
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/09/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 215人 クリック: 3,105回
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上の書籍が難しいと感じた人は、こちらの書籍をオススメします。冗長な説明がまどろっこしく感じる所もあるかもしれませんが、最小限の労力で検定の基本的な考え方を身につけることができます。
この書籍だけでは知識としては不十分ですが、入門者の足がかりには最適かもしれません。
統計学入門(東大出版)
- 作者: 東京大学教養学部統計学教室
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1991/07/09
- メディア: 単行本
- 購入: 158人 クリック: 3,604回
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統計検定2級を合格する上ではかなりのオーバースペックですが、有名なだけあり、統計の基本的な内容が厳密さを保って綺麗にまとめられています。 最初の一冊にはおすすめしませんが、基礎が身についた上でのステップアップには良いと思います。
番外編(計量経済学)
最後にスタンダートな統計に加えて、学ぶと面白いものとして計量経済学・因果推論を紹介します。
「広告を出すと、売上があがる」「気温があがると、アイスクリームが売れる」「朝ごはんを食べると、成績があがる」などなど、世の中には「Xが上がると、Yも上がる(Yが下がる)」のような、 本当かどうか分からない因果関係が多数存在します。
このような因果関係の正しい見方、実験・評価の方法を学ぶことで、データから正しい因果を導き出すことができます。
データから得られた因果を元に政策・施策等に役立てよう!ということが計量経済学の分野では活発に行われています。
「原因と結果」の経済学
- 作者: 中室牧子,津川友介
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/02/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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データ分析の力 因果関係に迫る思考法
- 作者: 伊藤公一朗
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/04/18
- メディア: 新書
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これら2冊は、
- 正しく因果関係を捉えるための視点
- 計量経済学が現実にどのように使われているのか
について実際の事例をもとに説明しています。読み物として読めるので、電車の中で読むのにおすすめです。
計量経済学の第一歩
計量経済学の第一歩 -- 実証分析のススメ (有斐閣ストゥディア)
- 作者: 田中隆一
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2015/12/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一歩進んで、数式を交えながらより深く計量経済学を学びたい時の入門書にはこちらの書籍がおすすめです。単回帰分析や重回帰分析といった馴染みのある手法も、因果関係に着目するとより理解が深まります。
書籍のレベル感としては統計検定2級よりも少し高い程度ですが、スタンダートな統計の部分は急ぎ足なので、別書籍で補うのが良いと思います。
Rによる実証分析
- 作者: 星野匡郎,田中久稔
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2016/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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計量経済学の第一歩よりも数式を控えめに、R言語(プログラミング言語)でデータを読み込んでシミュレーションすることで、実践を通して理解することができます。
難易度としてはこちらの方がやや優しいので、PC環境があるなら因果推論・実証分析の入門としておすすめできます。
Pythonが機械学習系で主流になっていますが、統計解析・モデリングでR言語を使えたほうが役立つような場面もあるので、データサイエンティストとしてはR言語に慣れておいて損はないと思います。
まとめ
本日はおすすめの書籍の紹介をメインに、統計検定2級合格記を書かせていただきました。
まとめると、「統計を統計検定2級のためだけに勉強するのはもったいないぞ」っていうことです。
来る6月には統計検定準1級があるので、8月頃にそちらの合格記が上がらなかった時は察してください\(^o^)/6月に統計検定受ける方は一緒に頑張りましょう。
では、おやすみなさい🐼